とあるフリーランスの昼寝言

フリーランスライターの雑記

ライティング案件のバブルはいつまで続くのか?文字単価1円に感謝する日

控えめにいっても、バブルでしょ。

ライターと名乗っていても、それぞれの仕事内容は全く異なる。取材、書籍、ブログ記事…。ひとまとめにライターといっても、実は全然違う人種なのだ。

その中でも、ひときわバブル真っ最中だと思っているのが、Webコンンテンツのライター。ここでいうバブルとは、ライターが飽和しているという意味ではない。案件が非常に多いということだ。

どこを見ても、「ライター募集」と書かれているし、Lancersやクラドワークスを見れば様々な仕事が溢れている。

しかも「初心者OK」という案件も豊富にある。書籍や雑誌で初心者OKの案件を見たことがないので、Webコンテンツのライティング案件のみがバブル真っ最中ということだ。

僕はフリーランスのライターとして、こうした状況に非常に安堵している。なぜなら、最悪の場合なんとか食いつなぐことはできるからだ。しかし、それと同時に、「このバブルはいつまで続くのか?」というのを感じている。

バブルは、いつか破裂するものだからだ。

経済はいい時もあれば、悪い時もあるのが鉄則。しかも落ちるときは、ジェットコースターのように急降下する。

最近特に、アンテナを高く立て、「Xデー」に備え準備をしておく必要があると感じている。

そろそろ終わりがくる

僕はあと1年ほどでバブルがはじけるのではないかと思っている。その理由は、世界経済とWebコンテンツのバブルが大きくリンクしているからだ。 

世界経済は今バブルが弾けかかっている。経済は10年に一回リセットされる傾向があるため、リーマンショックから10年たった今は非常に危険な状況になるということだ。実際、ここ最近株価は落ち、円高方向に進んでいる。

しかし、これがなぜWebコンテンツのバブルと関係しているのか?と思うことだろう。

非常に大ありなのだ。

今は多くの企業が儲かっている。その利益でWebコンテンツを作っているところが大半だ。

これは見方を変えると、多くの企業がWebサイトで利益を出していない、もしくは出そうとしていないとも言える。

つまり、企業の業績が落ちれば、真っ先に切られるのが利益を出していないWebコンテンツというわけだ。もちろんすべてのライティングの仕事が切られるわけではない。なかには、アフィリエイトやアドセンスで月何億と稼いでいる企業もあるわけで、そうした利益重視の企業は発注を続けてくれるだろう。もしくは、大手媒体のように広告をとっているところもそうだ。

しかし、利益を出していない、もしくは明確な意図やイグジットの方法を意識していないところは、業績が悪くなれば、真っ先にコストカットせざるを得ない。バブルだから、適正な状態に戻るだけなのかもしれないが。

ではライターはどうすればいいか?

様々な業界の仕事をとる、クライアントと関係性を築く、スキルをあげる、紙の仕事をとるなどできることはたくさんある。

でも一番大切なのは、クライアントのことを知るということだ。それはPVやコンバージョンの目標値でもいいし、売上でもいい。そもそも何を目的に、メディアを運営しているか知っているだろうか?

とにかく様々な情報を集め、クライアントの現状を把握することだ。それが結果的に、最高の提案をすることにもつながるし、リスクヘッジにも繋がる。

 このクライアントのことを「知る」というのは、非常に奥の深いことなので、また別記事で書こうと思う。

どうしたら生き残っていけるかというのは、生き残った人を見ることでしかわからない。しかし、いずれ景気が悪くなり案件数が減るときがくるだろう。今は案件が豊富にあるから、0.5円や1円の案件を無下に見がちかもしれないが、いずれ「1円案件神」と感謝する日がくるかもしれない。