なぜ華僑は金持ちなのか?マレーシアで感じた「働く」ではなく「稼ぐ」という意識
マレーシアに先日行ってきたのですが、どこでもビルが建設中で、成長国であることを実感してきました。
そんな中、気がついたのは中国の建機メーカーがビルをわんさか立ててる様子。日本や韓国の会社よりも、圧倒的に中国のメーカーが多かった印象です。これは60年前くらいに中国人が一気にマレーシアに移住し、華僑が増えたことが関係していて、中華系の企業がやりやすい土壌があるんでしょうね。
それに関連するかのように、マレーシアの富豪のほとんどは華僑です。Record Chinaによれば、マレーシアの富豪トップ10のうち8割りが中華系。もともと住んでいたマレー系の人たちを退けています。
なぜ華僑がお金持ちに?
僕はシンガポールや台湾に住んでいたことがありますが、あまり華僑との関わりはありませんでした。でも、「なぜ華僑、中国人は金持ちなのか?」ということに興味があり、お金持ちっぽさそうな華僑に会うたびに何をしているのか聞くようにしていました。
それでも全然答えはでなかったのですが、今回マレーシアに行って1つ気がついたのが、圧倒的にハードワーカーであるということ。
運ちゃんに話を聞いたところ、1日3時間くらいしか寝ていなくてとにかく働いている。会社も複数経営していて、40歳までに引退したいということでした。
働く量については日本人も負けてはいないと思いますが、お金に対するいい意味での執着心が強いことを感じました。「働く」ではなく、「稼ぐ」という意識ですね。
逆にマレー系は、点お金に対する強い執着心がないのかなとも思ったり。それよりも自分らしく生きる、マイペースという印象を受けました。これがマレーシアがゆるい理由なんだろうな。だからどちらかがいいなんてのはなく、生き方としてはどっちもアリなんでしょうね。
日本人は損をしている?
稼ぐなら徹底的に稼ぐ、マイペースなら徹底的にマイペース。どっちでもいいとは思いますが、日本人は働く時間やストレスが多いにも関わらず、稼ぎきれていない気がします。
毎日睡眠時間を削って働くなら、60歳定年退職を目指すのではなく40歳定年退職を目指す方がいいでしょう。そのためには、稼ぐという意識を持たないといけないですね。
マレーシアのカジノにも行ってきた
ちなみに、マレーシアにはカジノがありまして、ついでに行ってきました。山の山頂にあり、空港から車で2時間ほど。結構遠いんですよね。複数のカジノがあるのですが、その中でも最大のカジノに行きました。
カジノには中国人が多かった印象です。日本人は少なめかな。勝敗は、負けでした・・。
やりたいことをやるために、やめる勇気も必要
フリーランスである程度安定してくると、やりたいことがでてくる。
雑誌を作ってみたい、サイトを運営してみたい、地域に貢献したいなど、人それぞれだとは思う。
でも、よくよく考えると時間がない。本業は通常通りバリバリやるとして、空き時間にそれをやるのか?
結局、グダグダしてできないと思う。
それなら、今受けている仕事を減らすしかない。それくらいの覚悟がないと、新しいことできない。ゼロからやる場合は、想像以上にパワーが必要なのだ。
だから片手間でやろうというのはいいんだけど、余裕がない状態なら仕事をいくつか断るしかないんだよね。
フリーランスにとってスキルより大切なたった1つの能力
一般的にスキルが大事だと思いがちなフリーランスの世界。デザイナーもライターも、いっぱしのスキルがあったほうが仕事がくることもあるかもしれない。でも、クライアントや編集者の話を聞いていると、スキルが全てではないことがわかってきたかもというお話。
大切な能力は共感力だ
先日参加したイベントでもいわれていたことだけど、共感力が大事なのかなぁと。共感力とは、クライアントとうなづくポイントが同じだったり、ビジョンを共有できていたり、同じアウトプット像が見えていたりすること。
たとえば、海の絵を描いてほしいと依頼したのに、山の絵をめちゃくちゃきれいにかかれても困る。これはスキル以前の問題で、上がってきた絵を最初からかき直さないといけない。
もう1つの例として、「海の絵を描いて欲しい」と言われた時に、どこまで具体的にアウトプット像を共有できているかも重要で、カリブ海なのかその人の田舎の海なのか、ハワイのビーチなのか。海といっても、どの海を共有できているかが重要なのかなと。
そこを共有できていないのに、スキル云々の話をされてもおかしいよね。
結局楽な人に依頼したい
結局相手も人間なわけで、楽な人に依頼したいということが大前提にある。依頼したものと全く違うものが上がってきたら、かなりつらい。相手にそれを伝えるのも気がひけるし、スケジュールも決まっていたら、さらにつらい。
だから、一言言っただけで全て理解してくれる人がいいんだよね。
スキルはその先の話で。結局納品したものって、編集者が修正を加えるし。あれは文章がおかしいとかじゃなくて、その媒体の読者に一番刺さりやすい言葉に変えているだけで。外部のライターがその媒体の色や読者を理解するのには時間がかかるからしょうがない。
これはデザイナーやフリーランス関係ない気もする。
だから、まずは共感力を磨くことかな。さて、どう磨けばいいんだろう?
ライティング案件のバブルはいつまで続くのか?文字単価1円に感謝する日
控えめにいっても、バブルでしょ。
ライターと名乗っていても、それぞれの仕事内容は全く異なる。取材、書籍、ブログ記事…。ひとまとめにライターといっても、実は全然違う人種なのだ。
その中でも、ひときわバブル真っ最中だと思っているのが、Webコンンテンツのライター。ここでいうバブルとは、ライターが飽和しているという意味ではない。案件が非常に多いということだ。
どこを見ても、「ライター募集」と書かれているし、Lancersやクラドワークスを見れば様々な仕事が溢れている。
しかも「初心者OK」という案件も豊富にある。書籍や雑誌で初心者OKの案件を見たことがないので、Webコンテンツのライティング案件のみがバブル真っ最中ということだ。
僕はフリーランスのライターとして、こうした状況に非常に安堵している。なぜなら、最悪の場合なんとか食いつなぐことはできるからだ。しかし、それと同時に、「このバブルはいつまで続くのか?」というのを感じている。
バブルは、いつか破裂するものだからだ。
経済はいい時もあれば、悪い時もあるのが鉄則。しかも落ちるときは、ジェットコースターのように急降下する。
最近特に、アンテナを高く立て、「Xデー」に備え準備をしておく必要があると感じている。
そろそろ終わりがくる
僕はあと1年ほどでバブルがはじけるのではないかと思っている。その理由は、世界経済とWebコンテンツのバブルが大きくリンクしているからだ。
世界経済は今バブルが弾けかかっている。経済は10年に一回リセットされる傾向があるため、リーマンショックから10年たった今は非常に危険な状況になるということだ。実際、ここ最近株価は落ち、円高方向に進んでいる。
しかし、これがなぜWebコンテンツのバブルと関係しているのか?と思うことだろう。
非常に大ありなのだ。
今は多くの企業が儲かっている。その利益でWebコンテンツを作っているところが大半だ。
これは見方を変えると、多くの企業がWebサイトで利益を出していない、もしくは出そうとしていないとも言える。
つまり、企業の業績が落ちれば、真っ先に切られるのが利益を出していないWebコンテンツというわけだ。もちろんすべてのライティングの仕事が切られるわけではない。なかには、アフィリエイトやアドセンスで月何億と稼いでいる企業もあるわけで、そうした利益重視の企業は発注を続けてくれるだろう。もしくは、大手媒体のように広告をとっているところもそうだ。
しかし、利益を出していない、もしくは明確な意図やイグジットの方法を意識していないところは、業績が悪くなれば、真っ先にコストカットせざるを得ない。バブルだから、適正な状態に戻るだけなのかもしれないが。
ではライターはどうすればいいか?
様々な業界の仕事をとる、クライアントと関係性を築く、スキルをあげる、紙の仕事をとるなどできることはたくさんある。
でも一番大切なのは、クライアントのことを知るということだ。それはPVやコンバージョンの目標値でもいいし、売上でもいい。そもそも何を目的に、メディアを運営しているか知っているだろうか?
とにかく様々な情報を集め、クライアントの現状を把握することだ。それが結果的に、最高の提案をすることにもつながるし、リスクヘッジにも繋がる。
このクライアントのことを「知る」というのは、非常に奥の深いことなので、また別記事で書こうと思う。
どうしたら生き残っていけるかというのは、生き残った人を見ることでしかわからない。しかし、いずれ景気が悪くなり案件数が減るときがくるだろう。今は案件が豊富にあるから、0.5円や1円の案件を無下に見がちかもしれないが、いずれ「1円案件神」と感謝する日がくるかもしれない。
ゼロで生きる 1 ーシンガポール編ー
新卒の会社を退職してからアジアを放浪、シンガポール就職、台湾ワーホリを巡ったノンフィクションの記録。
熱い。
いつもの熱気で目が覚めた。
そういえば最近エアコンの調子が悪い。
目が覚めると壁に囲まれた狭い2段ベットの上にいた。
1m先にある天井の大きなファンが、この熱気をかき混ぜている。この窓のない部屋は、日の光が入らないから時間がわからない。右手を枕元へ伸ばし、使い古したNokiaの携帯を探した。この携帯は、シンガポールの路地で売っていたものを、格安で購入したものだ。
そうすると間も無くアラームがなった。慌てて止めると、周りでガサガサっと人が動く音がした。どうやら、今日は6人いるようだ。
「さて」
僕は、周りに気を払いながら起き上がり、2段ベットからゆっくりとキッチンへ向った。
「おはよう」と遠くから声が聞こえた。
ここの管理人さんだ。
30歳くらいのフィリピン人の女の子で、このホステルでアルバイトをしている。
毎朝朝食のパンを用意してくれている。彼女は、サウジアラビアで以前働いていたが、今はシンガポールで働いているようだ。茶髪に染めたストレートな髪の毛をかきあげながら、彼女は、ニコッと微笑み意地悪そうに話しかけてきた。
「今日も会社に行くの?いつもより遅いけど大丈夫?」
昨日の酒が少し残っており、ぶっきらぼうに答えた。
「出社の時間は自由なんだ。今日は、早く行きたい気分じゃない。君が用意してくれたパンをゆっくり味わうことにするよ。」
彼女はニコッとまた笑い何か言いたそうにしていたが、他のお客に呼ばれた。
「じゃあ、良い1日を」
彼女はそう言うと、また意地悪そうな顔をして去って言った。
ここに来てから三ヶ月。自分は何をしているんだろう。英字新聞を広げながら、黄色い塗料が剥がれた壁を見つめる。誰かが落書きしたのだろう、見たこともないような文字がたくさんならべられている。
今日は、2013年9月30日。やっと日本に戻る日がやってきた。ここまで毎日書いてきた日記も最後のページをめくることなく終えることになりそうだ。
今思い返せば、海外で働きたくて海外に出てきたのだ。海外に出ればそこで得られる何かがあると思っていたが、そこで手に入れたものはなにもなかった。
僕は、少し冷めたコーヒーを口に含み、新聞の文字を何度も何度も目で追いかけた。
その日の夜ホステルで1人のインドネシア人女性と出会った。彼女の名前はナビ。中華系にもマレー系にも見えるその顔立ちはとても印象深かった。彼女は、とても陽気で、気分の乗らない僕に話しかけてきた。
「私はシンガポールの大学で会計学を勉強しているのよ。将来はシンガポールで働きたいと思っているの」
どこかプライドの高そうな彼女の話し方は、彼女への興味を失わせるのには十分だった。
自分の意思の強さではなく、ただプライドだけが高い人には、めんどくさい人が多いと私の経験が語っていた。
僕はなるべく深みにはまらないように答えを慎重に選んだ。
「それはすごいね」
中身のない言葉を返す。
彼女は何かが満たされたように、あなたはここで何をしているのかと尋ねた。
この手の質問は、今まで何十回と聞かれてきた。ホステルにいると毎日新しい人に会う。僕は旅をしているわけでもなく、ここでこうして働いているわけだから、なんの変化のない僕の日常は答えを選ばさせてくれない。
「シンガポールで働いているのさ。でも仕事の契約が終わって日本へ帰ることになったんだ。今日が最後だから、ここでこうして明日が来るのを待っているのさ」
僕が言ったことにはいくつか真意ではないところもあるが嘘でもなかった。
彼女は明らかに、どんな仕事をしていたのか聞きたそうな顔をしていたが、僕は語りたくなかった。
もう今日で最後なんだ。仕事もこの国も。
自分で選んだ道も、進まなければわからない。ただ選ぶコンパスを間違えただけ。そういい聞かせてきた。
そして案の定、彼女は僕に訪ねてきた。
*1:続きは1ヶ月後に
「今日やる気でないな…」フリーランスのモチベーション問題
「今日やる気でないな…」
フリーランスをしていると、たまにこういった日があります。もちろん会社員の時にもモチベーションがあがらない時もありましたので、特別フリーランスだけの問題だとは思いません。
でも、フリーランスはやらなきゃいけない。モチーベションに関係なく、いいものを作らないといけない。1日仕事しなかっただけでも、売上落ちますからね。これがフリーランスの怖いところです。
でも一つ言わせてください。
モチベーションって一回落ちると、戻すの大変じゃない?
モチベーションが落ちる原因は複数あります。例えば、毎日同じ仕事をしていて飽きるとか。私の場合は掲げていた目標を達成したときに、モチベーションががくんと落ちました。先月のことでした。
仕事が重なって精神的にもきつく、ただ売上は目標値をがっつりと超えていた時期。ほんらいはうれしいはずが辛さが超えてしまい、売上目標値を超えても嬉しさを感じませんでした。
こんなことってあるんですね。
ある種燃え尽き症候群みたいなものです。
そういうときって、「自分ってなんのために働いているんだろう」とか思いがち。答えは出ないんですけどね。
でも1つ思ったのは、フリーランスで毎月売上目標値を突破していくのはあまりにも無意味だということ。結局限界あるんすよね。ライターって。
だから上ばかりみるのではなく、最低限稼ぎたい金額をもっておくことが大事。このラインさえ切らなければ大丈夫という余裕が、モチベーションが腐らず長く続けるためのコツだと思う。ようは無理しすぎず、コツコツ進みましょうというのが一番かな。
SnapchatのSnapに営業したら、フラれた話
こんにちは、しまけんです。
フリーランスのライターとして独立して2年目になりました。1年目は全然利益でなかったので、今年は1円でも利益でるように頑張りたいと思います。
さて、2018年も1ヶ月が終わりましたが、みなさんは新年の目標を決めましたでしょうか?
私は、2月までに確定申告をするという目標をぶちたてましたが、すでに無理そうです。ある程度はまとまったのですが、色々あり3月にずれ込みそう。
それとは別で今年は、海外クライアントの開拓をしようと思っています。
いや、マジです。
理由はいろいろあるのですが、もともと海外で働いてみたいと思っていたのが大きいと思います。
しかし、海外クライアントと取引だなんて、言語の問題、商習慣の問題など問題があふれています。
そこでまずは自分の好きな企業に連絡をとってみようと、Snapchatの運営会社Snapに連絡を入れてみました。あまり日本では知名度のないサービスですが、アメリカのティーンに人気のあるSNSで、写真やメッセージを送ると数十秒したら自動的に消えるというチャット機能が特徴。
CEOは、オーストラリアの有名なモデルさんと結婚しています。黒烏龍茶のCMにでている人!名前が思い出せない。
あまりSnapchat自体は使っていないのですが、新しいサービスを生み出しているところがかなりかっこいいなと思っていました。インスタグラムとか、Snapchatを色々パクっているところがありますしね。
それで、とりあえず連絡してみようと。行動に移さなければ何も始まりませんからね!
ホームページをみて、採用情報を見ていたら、日本マーケットのポジションが空いていると。しかもマーケットリサーチのポジションということで、自分にぴったりのポジションでした。シンガポールで働いていたころに同じようなことしていたので。
これは運命、いやDestinyだということで、すぐにメールを送りました。
全くメンテナンスしていないLinkedinと自分の履歴書を添えて。
それから1ヶ月しても連絡がなく、諦めかけていたころ返信がありました。
心情は「キター」。どきまぎしながら、メールを開けてみると、「今回は見送らせていただきます」という一言が。
マジで、シュンとしましたね。
これはないわ。もう、1日くらいやる気なくしました。
それから少ししてSnapが大規模なレイオフをすることを知りました。業績が悪いようですね。まあ、株価がIPOしたときよりゲキ落ちでしたから、そうとう苦しんでいるのは知っていました。テック系の株がバンバン伸びているのに、Snapだけは14ドルあたりをうろうろしていましたからね。サービスも伸びていないし。それを手助けしたいという気持ちもありました。
しかししっかりと連絡をしてくれたことは嬉しかったです。次のアプローチに映るためにも、一度Linkedinとレジュメの整理をしたいと思います。
基本はアメリカ、イギリスあたりの企業にアプローチをしていきたいと思いますが、マーケットリサーチ、ライティングやローカライズに悩んでいる企業があれば、バリバリサポートしたいと思います。
ということで、Snapとは取引できませんでしたが、今年は地道に海外クライアントの開拓をしていきたいと思います。